車椅子アクセス解説・飛行機編

車椅子飛行機評論家「車いすで飛行機のたび」というブログを作りました。

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https://ashitodo.hatenablog.com/entry/2023/10/11/194828

ブログ「飛行機の旅車いすカテゴリー」                   


(あんまり乗ったこと無いのにえらそうに!)

 

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著者は車椅子利用者の仲間入りをしてから平成3年以降、羽田・新千歳・函館・大阪(伊丹)・関西・高知・ 那覇・青森・宮崎の空港を利用して飛行機で旅行した経験があります。残念ながら車椅子利用者になってからは海外 (外国)へ行った経験はありません。それなりの施設の整った空港での困難のすくない利用経験しかしていないかとも感じていますが、飛行機に乗った経験のない仲間の方もおられると思いますので、参考にし ていただければ幸いです。
なおデンクル(電動車椅子のこと)場合は飛行機に積み込む際バッテリーの扱いに特別な注意が必要ら しいのですが著者自身はシュックル(手動車椅子のこと)しか持ち込んだことがありませんので、詳しいこ とはわかりません。またご紹介する内容は著者が体験した時点の著者自身の感想ですので、その後、施 設の改善や新機種の導入またご覧いただいている方の障害の程度によって利用実感(便利に感じたり、 不便に感じたりする程度)が変わってくると思います。

機内に入るための車椅子に乗換える必要があります

椅子利用者が飛行機に乗る場合、他の公共交通機関と大きく異なることがあります。それは機内に入れるの車椅子に乗換えて搭乗しなければならないということです。飛行機に乗られると気づかれると思いますが 通路がたいへん狭く、普通の車椅子では座席にたどりつけません。そこで写真のような後輪が取り外せてひじあても邪魔にならないように出来る「搭乗用車椅子」に乗換える必要がでてきます。電車なら「通路が通れないなら扉の前でがまんしておくよ!」などということは車椅子利用者であれば日常的に体験され ることですが、飛行機の場合は座席にすわってベルトをしておかないと離着陸時にあちこちにぶつかって 障害がさらに重くなるなんてことになりかねません。当然金属を持ち込むわけですからテロ対策という側面もあるでしょうし、乱気流や不時着の固定という問題もあるのかもしれませんが(考えすぎかも?)。自分の車椅子は貨物室に乗せてオーナーとは別室でのフライトとなります、

飛行機を利用する際に使われる車椅子には、空港から飛行機に乗りこむ際に使われる車椅子(空港に準備されていて飛行機のドアが閉まるまでに空港に戻される)と、機内でトイレに行くときなどに使われる飛行機に積み込まれている車椅子などがあるそうです。このページでは空港で用意される車椅子を、搭乗用車椅子、機内に準備されている車椅子を機内用車椅子という名称で説明します。

搭乗用車椅子と機内の様子

搭乗用車椅子にもいろい ろな種類がありますが、 基本的には機内に入る直前に後輪が取り外され、 ひじあてもじゃまにならな いように曲げられる等の 構造になっています。
(平成3年撮影)

ボーディングブリッジから機内へ、少し怖いけど介助者を信頼して体重を後方にあずけると前輪を浮かしやすくなります。

ボーディングブリッジの床に飛行機との段差解消のスロープがもうけられていることもあります。完璧なものではありませんが。

車椅子用渡し板を準備して下さる空港もありました。

以前は空港についた時点で機内用の車椅子に乗り換えなければならなかったのですが、搭乗の直前まで自分の車椅子に乗ったままで移動できるサービスを受けられることが多くなってきました。

機内用の車椅子にも工夫がされるようになってきて、下半身不随の乗客がイスから落ちないように凹凸が設けられているタイプのものもありました。

機内で一般座席に乗換え る、この時ひじ当てが上 げられる構造の座席を予 約できるかがポイントにな ります。
通路の幅は狭く、一般の 車椅子が機内では利用 出来ないことがわかって いただけるでしょうか。

機内用車椅子の後輪がとりはずされ 搭乗する。麻痺している足が車椅子から落ちないように両手でかかえています。

(参考)
大阪(伊丹)空港でみつけた木製の車椅子。職員の方によると金属探知機に反応しないための工夫だそうで、機内に持ち込める物ではないそうです。
(2013年 平成25年撮影)

機内用車椅子

飛行機内に用意されていて、フライト中(飛行機の扉がしまって、目的地の空港に着き扉が開くまで)の機内の移動のために使用される車椅子。著者が体験させてもらったものは、搭乗用車椅子より座面が狭いという印象でしたが、小さなひじ当て(アームレスト)がついていて、身体が変形して座位バランスの悪い著者には逆に有りがたいものでした。ベルトもついていました。ただ足の曲がりも悪い著者の障害レベルでは足を床に引きずってしまって移動は困難でした。事前に足をくくって、自分の腕で引き上げられるなどの工夫も必要のようでした。車椅子の規格決まっていてどうにもならない現実があるのなら、一度ためして困ってみて、自分の障害レベルで対応できる工夫を障害者側が考える必要もありそうです。全ての障害者がそうできるわけではないでしょうが。
(2013年撮影)

どうせ歩かない足だから切ってしまったらいいのに〜   そこまでして飛行機にのりたいのか!
(実はこれとにたセリフを中学生の女の子が婦長さんに言われて泣いておられたことがあります、今となってはもう昔のことですが)

車椅子利用者にとってはまだまだクリアすることが多い空の旅ですが、上空からの景色をぜひとも足腰が不自由であってもご覧いただきたいものです。

富士山と思われる写真(撮影年月不明)

大阪から青森への機内より



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