平成8年まで京都のJR二条駅には仮設スロープ通路がありました
JR二条駅は平成8年に高架工事が完成、エレベーター車椅子対応トイ レ完備の駅に生まれ変わったのですが、それ以前の駅にも仮設のスロ ープ板が設けられていて車椅子利用者の通路が確保されていました。 バリアフリーが進んだ今日から考えると何ということもない設備なので すが、このスロープを設置してもらうだけでも多くの出来事があったの だと思います。文化財的価値の認められた旧二条駅舎は梅小路蒸気 機関車館に保存されていますが、車椅子仲間を鉄道の旅へと導いてく れたスロープ通路がどうなったのかは知るよしもありません。
旧二条駅のスロープ通路
(平成5年撮影)
JR奈良駅前の車椅子進入口は「門」という漢字の感じ!?
車椅子が入れるような構造にすれば自転車等も入ってこれます。駅前 が放置自転車で埋め尽くされるのは困るが、車椅子利用者は駅に行き たい!そこで車椅子は入れるが自転車ははいれない「門」がつくられた のでしょうか?顎で操作されるような電動車椅子での通過は難しいかも とも思われましたがシュックル(手動車椅子のこと)の著者は少し肩をす ぼめれば簡単に通過出来ました。このゲート以外にも通れる場所があ り、わざわざ利用しなくてもよいのですが、著者は奈良への出入りの門 としてここを通っています。
(平成10年取材・現在の状況は不明です)
車椅子対応トイレはまさしく神の救いなのだ・・・が
著者が車椅子利用者の仲間入りをした頃は車椅子対応トイレをみつけ るのは至難のわざ、数は少ないし、やっとみつけても利用出来ない状 況になっていたりと、たいへんでした。そこで車椅子対応トイレに・設置 管理をして下さる皆さんに感謝するために、写真のようなことが行われ ているのだと思います。

「思い違いじゃないの?、トイレは扉を開け閉めしてから使いましょう」
(平成4年撮影・現在の状況は不明です)
地下鉄のホームのエレベーター裏側でも見つけました、歩行弱者を地下鉄 へと導いてくれるエレベーターへの感謝の気持ちが表れているようです。

「それも思い違いじゃないの?エレベーターは昇降のために使いましょう」
(平成13年撮影)



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