車椅子・天主をめざす 壱拾五

車イスでも城マニア

    仙台城(宮城県)

隅櫓の近くまでは車椅子対応路線バスでやってこれたのですが、バス停からの坂道が長くて急勾配、リハビリにはもってこいの城めぐりコースです。さらに本丸へと坂は続くのですが、さすがにくじけてしまいました。
(平成17年取材) 

仙台城隅櫓に向かう坂道、これを手動車椅子で上りました

仙台城隅櫓で記念撮影、いかに急な坂であるかが、分かっていただけるかと思います。

独眼流で有名な伊達政宗公による築城で別名青葉城、政宗はその力量ゆえに何度も領地をかえられたり、豊臣秀次公とともに失脚されられそうになったり、100万石の空手形をつかまされたりと天下の形成がきまった後にやってきた戦国大名としての苦難をうけます。著者は平成8年本丸跡までタクシーで上がったことがあるのですが、幕府への配慮からなのか天守閣は作られなかったそうです。乗馬姿の政宗公の像も本丸跡にありました。


    高松城(香川県)

砂利道になやまされるところがあるものの高松城は天主台(階段がある)以外はおおむね平坦で車椅子でめぐることができました。JRや琴平電鉄の駅に近く車椅子で鉄道そして城めぐりという旅行がたのしめます。
(平成14年と平成18年取材)

高松城には3つの櫓が現存しているそうです。

高松城の天守台、階段があり車椅子ではたどりつけません

堀には瀬戸内海の海水を引き入れた水城だったそうです

生駒氏のあと松平頼重公が入城、現在は道路や港湾施設により城と瀬戸内海は直接面してはいませんが、従来は舟入などももうけた水城だったとのことです。「玉藻公園」として整備され、著者の訪れた平成18年にも天守台周辺で整備事業がなされていました。


     弘前城(青森県)

弘前城には多少の坂道はあるものの段にはばまれることなく、車椅子で天守閣前ににたどりつけました。天守閣内部には階段があり入ることはできませんでした。城内数箇所に車イス対応トイレがあり、また砂利道の一部に舗装されているところがありこのような部分を見つけて進んでゆくことが車いすでの弘前城巡りのポイントです。この旅では、私は体調を崩してしまい、車椅子を押してもらっての弘前城への登城となりました。(平成20年取材)

最北の地の現存天守閣についにたどりつきました。感動の記念写真

弘前城内の車椅子対応トイレ

天守閣には階段で入れませんでした

本来の天守閣は落雷により焼失、本丸にあった櫓を天守閣に改装したものですが、東北地方で唯一の現存天守閣だそうです。車イスでの入場は無理だとわかっていながらも、長年行ってみたかった所。城主の津軽氏には、石田三成の子孫をかくまって家老にとりたてたなどという話ものこっています。また城跡に隣接して津軽藩ねぶたの里や弘前市立観光館などがあります。

城門も段差解消がされていました

アシカなくてもトドまらず