このホームページをご覧のオストメイトの方へ

アシトドのホームページで紹介しているオストメイト対応トイレについて

車椅子オストメイト評論家・アシトド松井


「オストメイト」というブログを作りました。

ブログ「オストメイトのカテゴリー」

オストメイトの体験談              車椅子でオストメイト        新幹線のオストメイトトイレN700系(JR西日本) E5系・E6系(JR東日本)

このコーナーをご覧いただいている方はストーマを造られて内部障者になった方や、そのご家族の方がいらっしゃるかとおもいます。著者は車いす常用の肢体障害者でなおかつオストミーという内部障害者の立場を兼任することになってしまっています。ところが、車椅子利用者の仲間のセミナーなどに行くと、オストメイト(オストミー)対応トイレというのをご存知でない方があったり、そもそも多目的トイレの一部にあのような施設があるのか理解されていないこともあります。またオストメイトの方の会合などにいくと病状が進んで車椅子の生活になったらどうしよう、と重複障害者になることを心配されていることが意外と多いのにも驚いてしまいました。答えは私のようになるのですが、まあ私も言い知れぬ不安感のなかで少しでも外出して気を紛らせているといたところが本音なのかもしれません。「アシカなくてもトドまらず」では、当然著者の必要性からオストメイト(オストミー)対応トイレも重要な内部障害者の街づくり、外出のために必要な設備としてご紹介していきますが、ここではオストメイト・オストミー、そしてオストメイト対応フル規格トイレなど著者がこのページで使っている言葉について(医学的やトイレメーカーの方からすれば正しくない使い方かもしれませんが)ご案内したいと思います。

なおこのホームページでは検索してもらったときのヒット数を増やそうという露骨な考えから、オストメイトとオストミーを同じような意味で使っています。車椅子を車いす・車イスと表記しているのもヒット数を増やしたいがための作戦です(少し情けないし効果があるかどうかも分ってませんけど・・・)

「アシカなくてもトドまらず」で使用しているオストミー関係用語

ストーマ
お腹に人工的に造られた肛門や尿管のこと、人工肛門や人工膀胱・人工的に造られた便や尿の排出口のことをいいます。
オストミー
ストーマを造る手術やストーマ自体を意味する言葉として使われています。
オストメイト
ストーマを持っている人をいいます。当然のことですが内部障害者で排便、排尿の仕方が健常者とは異なります。
パウチ

ストーマの上からかぶせて、尿や便を受けるための袋、開発されるまではストーマを造った人は碗などをお腹に当てて、ほとんど外出ができなかったとうかがっています。臭い漏れを防ぐ技術も進み、オストメイトに外出や社会参加のする勇気を与えてくれています。

お腹に造られたストマ(写真は人工肛門)に台をはりつけてパウチ(袋)を装着します。

これはオストメイトの舗装具の一例でストーマの位置や種類、その方のライフスタイルに合わせていろいろなタイプのものがあります。

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オストメイト対応トイレ(オストミー対応トイレ)

オストメイトに対応したトイレ。このホームページではパウチを洗浄するためだけの装備を備えたものをオストメイト簡易対応トイレ、オストメイトが無理な姿勢をとらずに排尿・排便が出来るように工夫された便器を備えたものをオストメイト対応フル規格トイレなどと記載しています。

オストメイト対応フル規格トイレ(オストミー対応フル規格トイレ)

オストメイトはお腹に排泄口があり袋(パウチ)をつけているため、立ったままの姿勢で排便・排尿をする方が自然な状態だそうです。そこでこのようなトイレが考えられました。右側の写真をみていただければ、オストメイトが立ったままで排尿・排便をしている姿を想像していただけるのではないでしょうか。シャワーはパウチ内を洗浄するため等に使用します。

こちらは温水の出る機能がついたオストメイト対応フル規格トイレ
パウチ内の便は固まってしまうと水ではなかなか流せないのですが
体温より少し高いぐらいの温水をつかうと溶けてながしやすくなります。
そのような配慮をしてくださったオストメイトトイレもあります。

オストメイト簡易対応トイレ(オストミー簡易対応トイレ)

洋式トイレの便器の中にパウチを洗うための水が出るものや、便座の上の方に水道を固定しているタイプのものなどさまざまですが、いずれもパウチ内部を洗浄するための設備をそなえたものです。

便器内部にパウチ洗浄用の水が出るタイプ、慣れないと下の水にパウチを落としてしまったりと、特に座位バランス(車イス利用者にの方にはわかるかも)の悪い著者には使いにくい。

シャワー型で便器の上方にこていされているもの。左側のものよりは使いやすいが、こちらも慎重に使わないと濡れてしまいますよ。

いずれもオストメイトが排便・排尿をする姿勢に配慮したものではありません。

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オストメイト対応トイレ(オストミー対応トイレ)の表示について

オストメイト(オストミー)対応トイレの表示については二種類のものがありますが、パウチ(袋)を洗浄する水のでるだけのものか、オストメイトが立ったまま使用できる便器をそなえている多目的トイレなのかという区分はなされていないのが平成20年時点での現状のようです。

まり見かけませんがこのようなマークを使っているオストメイト対応トイレもあります。

お腹にバンソウコウをつけているようなオストメイト対応施設のあるトイレのマーク。

新幹線(N700系)の車内のトイレにオストメイトに対応
したものが設置されました。

 

 

N700系新幹線にオストメイト対応トイレがもうけられました。上のほうに注意書がありますが、これはオストメイトのためのトイレです。洗顔などのための設備ではありませんので、念のため。

写真は上下二枚の写真をつなぎ合わせたものです。一度に全体を撮影できませんでしたのでアシカからず。

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ほかにもオストメイト対応トイレにはこのようなものもありました。

右写真の一見洗面所のように思えますが、汚物を流す設備があること、シャワー設備があることから、オストメイト対応フル規格トイレだと思われます。(著者の私見で確認はとっていません)

顔や髪を洗われないほうが無難だと思いますけど。

多目的トイレの壁にこのような説明書がはってありました。「多目的汚物流し」というそうです。やっぱり髪は洗われないほうが良いと思います。オストメイトの方の利用も前提としているようです。
(2013年撮影)

 

正式な名称は知らないのですがこちらの方が多目的汚物流し
と呼ぶのにふさわしいのではないでしょうか?
公衆トイレや病院の汚物処理室などでみつけました。

しかしオストメイトが排便・排尿をする姿勢に配慮したものでは
ありません。

左の写真もオストメイトフル規格のトイレです。
著者の記憶が正しければ初期はこのようなタイプが
多かったように思います。

スイッチで上下に動かせるタイプのものもありました。ストマの位置は人によって異なりますので、オストメイトが楽な姿勢で排便・排尿をするための工夫です。

写真を整理していたら2003年北海道で撮影したトイレの写真の上に「オストメイト対応トイレ有ります。」という貼り紙が写っていました。10年ほどまえの写真で著者の記憶には無く、水道の蛇口を便器までのばしたことでオストメイト簡易対応トイレとして使えるようになっていたのではないかと推測しています。

平成6年頃の話ですが管理されている人の仲介で車椅子対応トイレに住んでいた人の了解を得て、トイレの住民の見ている前で排泄行為をすることになってしまいました。お腹から便をだすオストメイトの私に、トイレの住民は驚いておられました。当時はオストメイト対応トイレはありませんでした。

車イスでオストメイトは大変だという話をしていたら肢体不自由の電動車椅子の方に、「一人でトイレにいけるのだから良いじゃん」といわれてしまいました。その方はトイレに行くのにも介助が必要なんですから、自力でトイレに行けることはきっとすごい残存機能なのでしょう。

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